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その他 エンジニア300人が語る「100年に一度の不況」の実態

Tech総研1/28の記事に「過酷な現状に負けない!エンジニアが考えた不況脱出法」というのがあります。

この中に、エンジニア300人が語る「100年に一度の不況」の実態として、昨年暮れにとったアンケートがありました。
今回の景気低迷が企業に与えた、雇用・給与・仕事量・業界の体力感について質問したものです。


雇用への影響では、現時点では特に影響はないとしているものの、今後の影響という点では、人員削減や受注減少、中途採用の中止など、縮小傾向にあるといえそうです。

給与への影響では、直近の冬ボーナスが減少、残業代などの諸手当を削られているなど、早い段階から人件費を抑制しようという動きになっているのが伺えます。

仕事量は、時間もボリュームも変化なしとする意見が多かったようですが、一方で仕事量は変わらない物の残業規制により実質の仕事時間が増えたとする意見もあったようです。

業界の体力感という点では、コンサル系・Sier・情報サービス関連は、他業界に比べて「強みがある」と感じている一方、同じIT企業でも受注開発型のソフトハウスは「強みがある」と感じている人は少なかったのが特徴的です。


IT業界での景気影響は市場より半年ずれるというのが、従来の感触でしたが、今回の景気低迷については現段階でも契約解除や契約満了後の追加受注・再契約がされないケースが出てきています。

採用に関しては、今だからこそ優秀な人材を確保できるとがんばっている中小企業もいれば、新卒採用の中止や採用数を抑える企業もいるなど、置かれている状況によって対応が違ってきているようです。
人件費が大きく影響するものの、良い人材がいないと高い技術力を維持できず受注にも影響するため、痛し痒しな感じでしょうか。

最近の他社状況感を確認する意味では、注目できるアンケート結果といえそうです。

過酷な現状に負けない!エンジニアが考えた不況脱出法/Tech総研
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001267

投稿日:2009/01/28
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