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人事・労務 契約店長に正社員並み賠償、すかいらーく過労死で合意

5月13日 共同通信より

外食大手「すかいらーく」の契約店長だった埼玉県加須市の前沢隆之さん=当時(32)=が過労死した問題をめぐり、前沢さんの遺族らは13日、会社側が責任を全面的に認めて正社員並みの賠償金を支払うことで合意した、と発表した。

遺族らが明らかにした合意書によると、同社は前沢さんが正社員だったと仮定した場合の平均年収を基に算出した損害賠償金を支払うことを約束。
また合意書には、社内55人の契約店長に未払い残業代1,746万円を支払うことや、労務管理改善に努力することも盛り込まれている。

母親の笑美子さん(60)は「社の幹部が労働時間をきちんと把握するなど再発防止を徹底してほしい」と訴えた。

前沢さんは1991年にアルバイトで入社。2006年、埼玉県栗橋町の店舗で契約店長になったころから長時間労働を強いられ、07年10月に脳出血で死亡。
春日部労働基準監督署が昨年6月、過労死と認定した。
(以上、記事より)


過労死と認定された事案の損害賠償が成立したとのニュース。

契約社員であっても正社員と同様の損害賠償が成立しています。
合わせて他の契約社員に対する未払い残業代の支払いと、今後の労務改善努力など、企業側の労働時間管理の甘さが招いた結果ともいえます。

実労働時間と業務効率とはなかなか一致するものでもなく、企業が求めるものと働く側が求めるものとのギャップがある事も事実。

労働時間の管理を、いかに業務パフォーマンスと比例したものとして行えるか、賃金処遇とはどう結び付けるか、企業に求められるものは厳しくなっていくように感じます。

投稿日:2009/05/18
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