オープンワーク社は平均残業時間が月45時間以上、有給休暇消化率が66%未満の企業を「ハードワーク企業」として選び、「社員の士気が高い企業ランキング」を発表しています。
1位は不動産関連の「オープンハウス」(4.37点)で、2位はセンサーや精密機器などを手掛ける「キーエンス」(4.28点)、3位は証券会社の「ゴールドマン・サックス証券」(4.28点)となり、上位20社には金融関連が4社、不動産とコンサルティング関連がそれぞれ3社ランクインし、専門性の獲得や高水準の報酬が、高い士気を維持しつつ業務できるという評価につながったようです。
ランクイン企業の社員からは、「ワークイズライフと捉えている人も多く、仕事がしたい人にとっては最高の環境」という意見が寄せられています。
上位20社の平均は3.43点(5点満点中)で、士気を含めた他の評価項目においてもスコアが高く、ハードワークでありつつも「この会社で働くことに納得・満足している」という状態の社員が多いという傾向を示しているようです。
同社が過去10年間分の平均スコアを分析したところ、「働きやすさ」は改善傾向だった一方で、「働きがい」は下降傾向となり、「ワークライフバランス」の推進で、働きやすい職場環境は拡大したものの、必ずしも働きがいを創出しているとはいえないことを示しています。
柔軟な働き方や職場環境などの「働きやすさ」も大切ですが、企業ごとの特色を活かした「働きがい」が今後益々重要になっていくとも考えられます