退職代行モームリを運営しているアルバトロス社は、退職代行モームリの利用者で、2024年度新卒社員は805人、2025年度新卒社員は1072人(内定辞退依頼含む)を対象にした「2025年度新卒の退職代行の利用状況の調査」の結果を発表しています。
業種別の利用者数では、「卸売業、小売業」(14.3%)が最も多く、「生活関連サービス業、娯楽業」(10.2%)、「医療」(9.7%)、「製造業」「情報通信業」(いずれも8.7%)と続いています。また、前年度と比較すると、「情報通信業」が2.0ポイント増加し、「生活関連サービス業、娯楽業」が2.7ポイント減少しています。
職種別に見ると、「販売」(19.4%)が最も多く、「営業」(15.1%)、「医療・看護師・薬剤師」「事務関連」(いずれも7.5%)、「保育士・教員・講師」(6.9%)と続いています。
利用のきっかけや退職理由としては、「入社前の契約内容・労務条件と勤務実態の乖離(労務環境)」(43.7%)が最も多く、「いじめやパワハラなどの人間関係」(21.5%)、「精神的・肉体的な理由」(10.0%)、「キャリア・給与面」(6.8%)と続いていました。
退職代行の相談をお聞きすることもありますが、退職代行利用者のご状況をお聞きすると、この調査にもあるように入社して間もない者が多いような印象があります。入社前と入社後のミスマッチの防止による効果がありそうですが、2022年のmoovy社の調査では入社前のイメージと違うと感じた要素として「労働環境」「経営陣や上司の性格」「企業風土」が上位3つに挙げられており、これらの改善を行うと長い目で見ると離職率の防止にもつながっていくのかもしれません。