人事・労務の知恵袋

人事・労務 職場環境、仕事の負荷、仕事の悩みについての相談が急増

H20/8/27 独立行政法人労働者健康福祉機構の発表より。

H19年度1年間の「勤労者 心の電話相談」の相談件数や相談内容

(1)勤労者及びその家族等からの相談件数は、23,829件(前年度:23,385件)

(2)相談内容
職場の問題
「上司との人間関係」に関する相談が2,092件と最多
「同僚との人間関係」に関する相談が1,686件
「その他の職場における人間関係」に関する相談が1,283件

職場における人間関係についての相談が多くなっていますが、「職場環境」「仕事の負荷」「職
務内容」についての相談が急増。

精神の問題(精神に関する自訴)
「将来に対する不安感」が7,226件と最多
「落ち着けない」が5,540件
「イライラ・不安定」が4,012件
「自殺念慮」は1,252件

体調の問題(体調に関する自訴)
「不眠」が2,120件と最多、「疲れやすい」が1,538件、「慢性的疲労感」が1,145件

(3)年齢別相談者
40代が24.1%、30代が19.8%、50代が11.3%

(4)電子メールによる相談が急増
相談件数は6,425件(前年度の4,805件に比べ33.7%の増)
横浜労災病院勤労者予防医療部より。

(5)平成19年度の相談内容の特性
・派遣社員等の非正規社員からの相談が増
・相談者側(労働者)からみて、パワーハラスメントを受けていると認識している相談の増
・明らかにうつ病と見受けられる相談者が、治療を受けずに繰り返し電話相談を利用しているケースの増


メンタルヘルスについては、近年何かと取り上げられている課題のひとつです。
40代からの相談が多い点からは、中間管理職層が先々への不安を感じている事が伺え、また非正規社員からの相談数からは、雇用に関する不安と将来に対する不安を感じている事が伺えます。

最近は、企業でもメンタルヘルス対策を行っている企業が増えてきています。
社員がいつでも相談できる窓口を設け、抱えている問題や精神的な不安感を少しでも取り除けるようにしているようです。

目に見えない心の病は自分でも知らない間に静かに進行する事が多く、気づいた時には体調などにも影響するくらい重い状態になっているとの事。
目に見えず、それぞれの感じ方が異なる問題であればこそ、事前の予防と対策を積極的に行っていく必要があるようです。

投稿日:2008/09/03
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