就職支援事業などを手掛けるジェイック社の20代正社員を対象とした調査によると、28.3%が「上司の働き方が、自身の働く意欲にマイナスの影響を与えることがある」と回答していました。
また、「上司のどのような働き方が、働く意欲にマイナスの影響を与えるか」については、「必要以上に時間外労働を行っている」(29.1%)が最も多く、順に「会社や職場に対する不満を頻繁に言う」(26.0%)、「部下とのコミュニケーションが少ない」(24.4%)、「プライベートより仕事を優先している」(22.8%)、「指導するだけで、自ら手本を示さない」(20.5%)が続いていました。
この結果を受けて、ジェイック社は「管理職である上司が自らの業務時間を適切に管理し、部下の勤務状況にも目を配ること、そして企業経営の中枢を支える立場として、自身の言動によって部下の士気を高めることは、本来、管理職としての基本的な役割。そして、売り手市場の加速により社員の転職意欲が高まっていることに加え、多様な立場や事情を持つ社員も増えている現在、こうした役割を果たせるかどうかが、より重要になっていると言える」とコメントしています。
離職率が高い・社員の活気が無いといったことにお悩みの企業の組織診断を実施していると「管理職」に本質的な課題があるケースも多くありました。具体的には、部下をそもそも見ていない、人材育成をしない、教えようとない、部下の責任を取らない等などの社会人としての基礎力の内容が挙げられることもありました。
意識や心構えといった社会人としての基礎力は一般的な研修では醸成することが難しいとも考えられておりますが、働きながら醸成させる方法もいくつかあります。