人事・労務の知恵袋

人事・労務 仕事でストレスを感じている 7割

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

日本労働組合総連合会の調査によれば、仕事をするうえで、ストレスを感じているものは、「職場の人間関係」(30.9%)が最も多く、次いで「仕事の量」(22.8%)、「地位・待遇」(19.9%)となり、何らかのストレスを感じている人(74.3%)が7割を超え、ストレスを感じながら仕事をしている人が多いことがわかりました。
業種別にみると、「金融業、保険業」(86.8%)が最も多く、次いで「建設業」(76.6%)、「運輸業、郵便業」(76.5%)、「製造業」(74.8%)、「卸売業、小売業」(74.2%)となります。
残業時間別にみると、残業が長くなるほど、「仕事の量」「仕事の質」をストレス要因とする人が多く、特に「仕事の量」はその傾向がうかがえ、この結果を受けて、日本労働組合総連合会は「多くの労働者が何らかのストレスを抱えるなか、職場の環境改善に関する取り組みが引き続き重要な課題だ」とコメントしています。
コロナ禍以降、職場でハラスメントを受けたり、見聞きしたりした人はどのくらいかについては、「受けた、見聞きした」と答えた人を見ると、「パワハラ」(60.2%)が最も多く、次いで「セクハラ」(42.8%)、「カスハラ」(39.4%)となり、「受けたことがある」という人を見ると、「パワハラ」(23.3%)が最も多い結果になります。
職場でストレスを感じているものが「職場の人間関係」で最も多いとの結果になりますが、ハラスメントが発生している職場も「職場の人間関係」をストレスに感じていると思われます。
ハラスメントに対する相談窓口の体制整備や研修の実施などの予防効果は高いとされていますので、改めて取り組まれるのも一考です。
研修プログラム>ハラスメント

投稿日:2022/12/12
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