人事・労務の知恵袋

人事・労務 定年延長についての調査

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

エン・ジャパン社は、自社で運営するミドル世代向け転職サイトの35歳以上のユーザーを対象に「定年延長」についてアンケート調査を行い、何歳まで働きたいと思うか聞いたところ、61歳以上まで働きたいと考える人が80%と大半を占めていました。
61歳以上も働きたいと答えた人に、定年延長をしても働きたい理由を聞くと、1位は「年金だけでは生活できないから」(63%)、2位は「定期収入を得られる期間が延びるから」(52%)、3位は「健康・体力維持のため」(51%)となります。
年収別でみると、年収1000万円以上の人で最も多かった理由は「定期収入を得られる期間が延びるから」(57%)、年収1000万円未満の人では「年金だけでは生活できないから」(71%)が最多でした。
年金法の改正ついて、「年金の受給開始を66~75歳まで繰り下げることが可能になり、繰り下げた場合、受給額が増額されるようになったこと」を知っているか聞いたところ、「名称だけ知っている」と答えた人は56%、「内容を含めて知っている」と答えた人は14%でした。
また、「70歳までの定年引き上げや継続雇用制度の導入が、企業側の努力義務になったこと」を知っているか聞くと、「内容を含めて知っている」と答えた人は15%、「名称だけ知っている」は50%と、どちらの法改正についても「内容まで把握している」と答えた人は2割以下という結果でした。
中高年人材のモチベーションを維持するために、人事評価制度上もシニア職(スキル等の継承などの役割)などの役割・職務を用意するケースもあります。
法改正の背景もあり、61歳以降の従業員は増えていくことが想定されますので、会社での役割などを見直しされるのも一考です。
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投稿日:2022/11/28
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