オラクル・コーポレーション社と、Workplace Intelligence社は11カ国1万2347人を対象に、職場でのメンタルヘルスについて経営層と従業員の行動を調査した結果、2020年は史上最もストレスが多い年となっていて、人々がロボットに支援を求める傾向が明らかになりました。
新型コロナウイルスの影響により、78％が「これまでのどの年よりも2020年は職場でストレスと不安を感じた」と回答しており、国別では、インドが84％と最も高く、最も低かったのはドイツが52％となり、日本は61％でドイツの次に低い結果となります。
ストレスと不安の増加によって、85％が「職場でのメンタルヘルスの問題（ストレス、不安、極度の疲労）が家庭生活に影響している」と回答しており、インドが93％と最も高く、最も低かったのは日本で76％と、8割近くの人々がストレスと不安の増加を感じています。
また、人よりもテクノロジーに支援を求めていることも判明しており「メンタルヘルスのサポートを人よりもロボットに頼りたい」という回答は82％に及び、インド（92%）、中国（89％）、韓国（87％）などIT先進国にその傾向は強く、日本は82％で、11カ国中6位。人々はテクノロジーにコラボレーション・ツール以上のものを求めていることが明らかとなっております。
また、「仕事上のストレスや不安を上司よりもロボットに話したい（68％）」、「仕事でのメンタルヘルスの改善にAIが役立った」（75％）、「自分の会社が今以上に従業員のメンタルヘルスを守る必要がある」（76％）、「メンタルヘルスのサポートのために、自身の会社がテクノロジーを利用することを望んでいる（83％）」と回答しております。
この調査結果に対し、オラクル・コーポレーション社は「最初にできることは、組織がメンタルヘルスを重要課題に上げることです。これらの対話を人事レベルと経営レベルの両方で始めることができれば、改善を図ることができます」と組織の迅速な対応を求めています。
ロボットペットや、AIがメンタルヘルスケアをサポートする「AIさくらさん」なども注目されております。これからの人事担当者には、HRテクノロジーの活用も求められるようになるでしょう。
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