人事・労務の知恵袋

人事・労務 上司をサブスク

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

期間に応じて料金を支払うサブスクリプションのサービスが広がりを見せるなか、コンサル事業などを展開するカーマンライン社から「SHARE―BOSS(シェアボス)」という一定料金を支払えば、決まった回数内で何回でも必要な人材を紹介してもらえる仕組みの上司のサブスクが出てきています。

同社代表は、「企業の意思決定のハードルを下げるために開発しました。サブスクリプションであれば、お試しでリーダーを選ぶことができる。相性などが合わなければ気軽に替えることができます」「貴重な人材はシェアしていかないと、ビジネスはまわらない。セブンペイの不正アクセスや、78歳のIT担当大臣など、日本はITビジネスで後れをとっている。次世代リーダーを登用していくべきです」と述べています。

登録者は、上場企業の部長クラス以上の経験者、未上場企業であれば年商10億円以上の規模で執行役員・事業責任者相当を経験した人材や、IT関連の様々な分野の人材が100人ほど登録されており、事業の立ち上げなどで主導的な役割を担う人材を求めている企業などが利用されているようです。

取り組む分野の経験が豊富な人を選べて、合わないとなれば、すぐに替えることができるため、採用までにかかる時間が短縮され、仮にうまくいかなかった場合のコストが少なくて済むのが大きなメリットと同社代表は述べています。

確かに、事業の立ち上げなど、スピード感を求められるITベンチャー企業などでの需要は高いのかもしれません。

また、働き方改革法により、管理職に部下の仕事のしわ寄せがきているとの調査結果もあります。管理職がイキイキと働いているかどうかは、働きたくなる会社にとって大きな要素になります。上司としての在り方から見直しをするのか、サブスクリプションサービスを利用してみるのか検討されてみてもよいのかもしれません。

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投稿日:2019/11/05
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