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採用 女性社員活躍への課題、「女性社員の意識」8割弱で最多

2月12日 日経産業新聞
日本生産性本部(東京・渋谷)がまとめた企業の女性社員育成に関する調査で、女性の活躍を促すための課題として8割弱が「女性社員の意識」を挙げた。
管理職の理解や家事への配慮より、まずは本人の意識次第と考える企業が多いようだ。
男性の上司に課題を聞く設問では「昇進や昇格への意欲が乏しい」との回答が目立った。

女性の活躍を促すための課題は「女性社員の意識」が76.2%で「管理職の理解・関心が薄い」(58.7%)などを上回った。
「女性の意識」を課題とした男性上司に具体的な内容を聞くと「昇進・昇格への意欲の乏しさ」(69.8%)「難しい課題を出すと敬遠されやすい」(49.0%)などの意見が出た。
(以上、記事より)

調査結果にもあるように、昇進や昇格への意欲を持っている女性社員が相対的に少ないというのは実感します。

女性社員の場合、自身が所属する部門やチームへの貢献度合いが高かったり、また自身の仕事に対する責任感・達成感は強いものの、昇進への意欲はあまり強くなかったりという印象を受けます。

調査結果で興味深いのは、女性管理職数が増加した企業の6割以上で、経営トップがメッセージを発信しているという点と、経営トップがメッセージ発信している企業の4割以上はビジネス面での効果を認識しているという点。

3年前と比べて女性管理職が増加した企業では、6割以上の企業で経営者からのメッセージ発信を行い、4割以上の企業で経営計画での明文化や目標策定など経営方針への位置づけを行っているとの事。
また、経営トップからのメッセージ発信が行われている企業ほど、意識・風土の変化など各種の効果が強く表われているが、特に、ビジネス上の効果についても、4割以上で認識されているそうです。

経営トップの考え方や方針が明確に伝わっているほど、ビジネス上の効果も高まっているわけで、至極当然ともいえます。
上が何を考えているのか分からなければ、そこで働く社員の動き方にも迷走や無駄が出てくるわけですから、企業損失も大きいわけです。

高度成長期以降、女性が職場に積極的に進出するようになってからの組織体制や上司の考え方などが影響を与えてきたところも大きいのでしょう。

単に女性だからこうだ、とかではなく、性別に関わらず、各個人が仕事を通じてどのように成長していきたいのか、ライフマネジメントをしていきたいのかによって、仕事や職場との関わり方は様々あって良いのではと考えます。

コア人材としての女性社員育成に関する調査
http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity000958.html

投稿日:2010/02/14
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