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採用 トヨタ8年ぶり「リクルーター」復活 ネット公募補う

日本経済新聞
トヨタ自動車は2012年春入社の大卒事務系の採用活動で、8年ぶりにリクルーター制度を復活させる。
若手社員が出身大学の学生に会社の現状や業務を個別に説明し、勧誘する。
インターネットを使う自由公募だけでは商社や金融など他業種への志向が強い学生に接触できないため、リクルーター制度で優秀な人材の確保を目指す。

200~300人の若手社員が出身大学の学生と個別に連絡を取り情報を提供するとみられる。
「(志望者の絞り込みや、合否にかかわる評価を下すなどの)選考には関与しない」(トヨタ関係者)という。

トヨタは04年春から事務系の新卒採用をインターネットなどで応募する自由公募に一本化していた。
しかし10年春の採用では応募者数が前年比約2割減の7000人程度に減少。
09年3月期に最終赤字に転落したことも要因とみられる。

10年の採用数は約100人。
応募数は足りていたが欲しい人材が他業種に流れる例もあったとされる。
リクルーターの復活で学生に自動車産業の魅力を訴えて、トヨタに興味を持ってもらう。

大手企業では00年前後からインターネットを使う自由公募制が広がった。
少ない採用コストで多くの応募者が集まるが、志望動機のあいまいな学生も多く、絞り込みに頭を悩ませる企業が多い。
(以上、記事より)


リクルーター制度は、インターネットでの採用活動が行われる以前にあった制度です。

出身大学の学生と直接コンタクトをとり、個別または数名程度集まって自社情報をアピールし 採用につなげていくものです。

企業側は、一昨年から求人数を抑え込みつつも一方で優秀な学生を採用しようとしてきており、来年度もこの傾向は続くとみられています。

就職サイトからの応募だけでは自社にマッチした人材が確保しにくくなっているという点では、アナログな人材掘り起しも有効かもしれません。

投稿日:2010/11/02
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