人事・労務の知恵袋

人事・労務 熱意にあふれる社員、日本は最下位クラス

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

世論調査等を手掛ける米ギャラップによる世界各国の企業を対象に実施した従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査によると、日本は「熱意あふれる社員」の割合が6%しかいなく、調査した139カ国中132位と最下位クラスだったことがわかりました。

また、企業内に諸問題を生む「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%、「やる気のない社員」は70%に達していました。

ギャラップ社のCEOによれば、日本は1960~80年代には、コマンド&コントロール(指令と管理)という手法で非常によい経営をしていたが、ミレニアル世代(1980~2000年ごろに生まれた)は自分の成長に非常に重きを置き、社員が求めていることが全く違っています。

 
主な原因は上司であり、上司の言ったことを、口答えせずに確実にやれば成功するというのが従来のやり方だったが、改善するには、上司と部下が一緒になってどう結果を出すか、部下をどうやって成長させていくかを考えることが、重要になります。

具体的には、部下の強み・持ち味が何かを上司が理解することです。
これまでは弱みを改善することに集中するのが上司の仕事だったが、得意でないことが強みに変わることはない。無気力な社員の半数は自分に合っていない仕事に就いており、合った仕事に変えるだけで無気力な社員を半分に減らせます。

日本企業は今、働き方改革の中でも、長時間労働の是正や生産性の向上に注目が集まっております。

同社の別の調査よれば、仕事上で持ち味を発揮できている社員は20%しかいないという結果であり、残りの80%はまだまだパフォーマンスが伸びるチャンスがあります。
上司が部下の強み・持ち味を引き出すことは、生産性の向上に効果的といえます。

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参考)「熱意ある社員」6%のみ 日本132位、米ギャラップ調査
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO16873820W7A520C1TJ1000/

投稿日:2017/05/29
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